人を知る

02 営業(住宅営業) 伊藤 洋平さん

入社当時の僕は、現実を甘く
見ていたのかもしれません。

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何度もお客様のもとに通い、やっとの思いで契約にこぎつける…「営業職」には、こんなイメージが強いかもしれません。当社の住宅営業のスタイルは少し違います。営業はそれぞれハウスメーカーを担当します。ハウスメーカーに入った塗り替え工事の注文を引き受けて、工事の依頼主であるお施主様と直接打ち合わせをします。入社当時、その話を聞いた僕は思ったんです。「なんだ、契約をとるのにそこまでの苦労は必要ないのか」と。ほとんど迷いなく住宅営業に配属希望を出しましたね。

コミュニケーション能力には多少の自信があったから、ハウスメーカーの担当者と順調に信頼関係を築き、契約も取れるようになりました。まず施工する住宅の事前調査をして、見積もりを作って…塗替え工事が始まってからは、塗料の打ち合わせ、工事スケジュールの打ち合わせ、工事の進行管理。そしてある時、気づいたんです。この案件、一体いつ終わるんだ? 業務の幅が広すぎないか? って。

本当のゴールは、はるか遠い先でした。

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外壁がどれだけ損傷していたら工事が不可能か。工事のスケジュールは協力会社にきちん伝わっているか。複数の案件が同時に進行して、それぞれの確認事項に追われて…。「契約が取れたら大丈夫」。そんな自分の認識の甘さを痛感するばかりでした。想像していたゴールの先に、いくつものハードルがあったのです。

最も高いハードルは塗替え工事です。お施主様が実際に生活する敷地に入り数日間作業を管理します。プライベートな空間に家族以外の人が介入するなんて、お施主様は少なからずストレスを感じますよね。気配りが至らず注意を受けたことも何度もあります。でも、どんなトラブルも自分の対応次第で解決できる、と今ならわかるんです。例えば答えがわからない質問には、自分の無知を正直に伝える。新人の頃、格好つけない素直な対応の難しさを知りました。次回の打ち合わせで期待以上の回答を用意したことでお施主様との距離は縮まり、最後には新しいお施主様を紹介していただいたんですよ。誠実な対応が最後には人の心を動かす。このときの学びは、今の僕の大きな軸になっています。

お施主様がこだわる色に、僕がどこまでこだわれるか。

カラーカードの小さな枠で見る場合と、外壁全体に塗られている場合で、色の印象って結構変わるんです。モダンなイメージか。可愛らしいイメージか。お施主様がその色を希望した理由まで把握します。工事の満足度を高める鍵は、丁寧なヒアリングです。
ある海外ブランドの定番カラーを外壁に使用したいというお施主様がいらっしゃいました。鮮やかな水色です。当社は1万色以上のカラーバリエーションを所持し、水色だけでも数十種類にのぼります。僕も良く知っているブランドカラーでしたが、自分の記憶にある色を辿るだけでは確信が持てず、カラーカードを手に実店舗まで行きました。ブランドカラーは店のいたる所に使用されていて、手元のカードを1枚ずつめくりながら見比べて…はたから見れば完全に怪しい客ですよ。さすがの僕も、周囲の目が気になりました。でもお施主様がこの色を求めているのだからこだわりたい! ここでもやっぱり、素直な姿勢が大切なんです。結果的にお施主様は「まさにこの色だよ! 」と大喜びしてくださったから良かったな。怪しい客も悪くないなぁと思ってしまいました。

わたしのこだわり

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必須アイテム

打ち合わせに欠かせないカラーカード。使い込んで年季が入っています。

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プライベート

休日は友人と釣りを楽しみます。自然に囲まれ、頭を空っぽにできる時間です。

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